乾燥による炎症から肌をまもるために大切なこと

乾燥による炎症を起こす「皮脂欠乏性湿疹」の原因と対策について

 外部からのバリア機能となる表皮は皮膚の最も外側にある組織で、角層細胞が一つずつきちんと積み重なることでバリア機能を保っています。表皮の脂質減少によって肌が乾燥すると炎症を起こすことがあります。これを、「皮脂欠乏性湿疹」といいます。皮脂欠乏性湿疹の症状には、かゆみ、表皮の亀裂、はがれなどがあります。結果として、「肌周期」に乱れが生じてしまいます。
 表皮の脂質減少による肌の乾燥では、バリア機能が損なわれたり、かゆみが出やすくなります。また、掻きむしることにより湿疹を起こすこともあります。
 対策としては、入浴時のタオルによる摩擦や、洗浄力の強い石鹸の使い過ぎ、部屋の過度な乾燥などに気をつけることが大切です。入浴時は石鹸やボディソープを泡立てた状態で、手で優しく洗う、加湿器などを用いて部屋の感想を防ぐなどの対策と同時に、ヘパリン類似用物質などの保湿剤によるスキンケアもおすすめです。症状が治まらない場合はお近くの皮膚科専門医に掛るとよいでしょう。

標準皮膚科学 第11版 (Standard textbook) (日本語) 単行本 – 2020/2/10 岩月 啓氏 (監修), 照井 正 (編集), 石河 晃 (編集)
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