
肌周期が長くなる原因のひとつに「ホルモンの乱れ」があります。ホルモンの乱れは不規則な生活、ストレス、過度なダイエットなどが原因となります。そのため、バランスのとれた食事や睡眠を心がけた生活を送るよう気をつける必要があります。
「肌周期」は、年齢とともに変わると言われています。一般的な肌周期は約28日ですが、「40歳で約55日である」というデータもあります。
「肌周期」が長くなる大きな原因は「加齢」です。老化が進むと、細胞自体の代謝機能が衰えていきます。酸素や栄養が取り込みにくくなり、新しい細胞を生み出す力が弱くなると、肌周期が遅くなります。「肌周期」が乱れると、不完全な角層ができあがります。水分が不足して古い角層がはがれにくくなり、どんどん蓄積されて「角層の重層化」が起こります。細胞分裂も不活発になるため、肌表面の表皮を構成する有棘層と顆粒層の細胞が薄くなり、それに伴って皮膚が薄くなります。
代謝機能の衰えの原因としては、更年期により女性ホルモンの「エストロゲン」が減少し、肌の弾力を作る繊維芽細胞の働きが低下することや、食事、睡眠などの生活習慣、ストレスや生理周期、成長ホルモン、血液循環の衰え、自律神経の乱れなどが考えられます。
心身をととのえるバスタイム。スキンケアの視点からも、入浴時の温度は、高い温度ではなく40℃くらいの温度が保湿にはよいとされています。
一般的に、医薬品などの有効成分が人体に作用するメカニズムのことを「作用機序」といいます。保湿剤は、作用機序の観点から、「エモリエント」と「モイスチャライザー」に分類されています。