
肌周期が長くなる原因のひとつに「ホルモンの乱れ」があります。ホルモンの乱れは不規則な生活、ストレス、過度なダイエットなどが原因となります。そのため、バランスのとれた食事や睡眠を心がけた生活を送るよう気をつける必要があります。
「肌周期」とは、肌が生まれ変わるサイクルのことです。 赤ちゃんや子供は28日間という肌周期を維持することで、健やかな肌の状態を保っています。 しかし、加齢のほか、生活習慣や生活環境、まちがった肌ケアなどから肌周期は乱れがちになります。
皮膚は、肌表面から表皮、真皮、皮下組織の3つで構成されています。肌の一番外側にある表皮は、厚さ約0.2mmで、4つの層から構成され、下から基底層、有棘層、顆粒層、最も表面にあるのが角層です。角層は、水分の蒸発や外敵の侵入を防ぐ役割をしており、角質細胞はやがて垢やフケとなって皮膚からはがれ落ちていきます。
表皮の一番下にある基底層では、基底細胞が分裂し、分化しながら皮膚表面に移動し剥がれ落ちています。この過程を「角化」あるいは「角質化」、それに要する時間を「肌周期」や「ターンオーバー」といいます。基底層から顆粒層手前になるまでが約14日間、顆粒層から角層となり剥がれ落ちるまでが約14日間。合計した約28日間が、表皮の一般的な生まれ変わる時間となります。
角質細胞がはがれ落ちる一方で、基底層では新しい細胞が生まれています。一般的に、様々な細胞に分化し、新しい細胞の基となる細胞を「幹細胞」といいます。表皮の幹細胞は、表皮角化細胞をつくり、「肌周期」に重要な働きをします。
心身をととのえるバスタイム。スキンケアの視点からも、入浴時の温度は、高い温度ではなく40℃くらいの温度が保湿にはよいとされています。
一般的に、医薬品などの有効成分が人体に作用するメカニズムのことを「作用機序」といいます。保湿剤は、作用機序の観点から、「エモリエント」と「モイスチャライザー」に分類されています。