
近年、若年女性の食生活において、脂質の過剰摂取やカルシウム鉄などのミネラル摂取不足が指摘されています。さらに「痩せ願望」からの過剰なダイエットも問題です。一方で、肌トラブルを自覚する人は増加しています。
肌トラブルのもとにもなる便秘。便秘の原因には、食物繊維の摂取不足や食事量の少なさ、環境の変化、ストレスによる腸の麻痺、運動不足により蠕動(ぜんどう)運動がうまくいかないことなどが考えられます。
平成26年の厚労省による調査では、20歳〜59歳までの男女で食物繊維の不足が指摘されています。便秘を解消するためには、食物繊維の豊富な食材を摂取して、規則正しい排便習慣を身につけることが大切です。チョコレートの主原料であるカカオ豆には、食物繊維やカカオプロテイン(難消化性タンパク質)が豊富に含まれており、整腸作用や便通改善効果が認められました。また、アーモンドも、食物繊維を多く含む食材です。これらを摂取することは、肌への良い影響が期待されます。
株式会社明治によると、成人女性が1日8粒のブラックタイプアーモンド入りチョコレートを8週間連続で摂取したところ、便通改善効果とそれに伴う「肌周期」の改善が認められたという報告があります。皮膚の炎症の状態を示す数値についても改善傾向が見られました。
自覚症状に関するアンケートでも、アーモンド入りチョコレートを摂取して「肌の状態が良くなった」と回答した人が多かったという調査報告があります。これらの研究結果から、アーモンド入りチョコレートを食べることで食物繊維の不足を解消し、肌の状態を改善する効果があることがわかります。
心身をととのえるバスタイム。スキンケアの視点からも、入浴時の温度は、高い温度ではなく40℃くらいの温度が保湿にはよいとされています。
一般的に、医薬品などの有効成分が人体に作用するメカニズムのことを「作用機序」といいます。保湿剤は、作用機序の観点から、「エモリエント」と「モイスチャライザー」に分類されています。